二千万という高額なリフォームローンを組むにあたって、最も重要なのは「借りること」ではなく「返し続けること」にあります。三十代や四十代でローンを開始する場合、返済期間を十五年から二十年程度に設定することが多いですが、そうなると月々の返済額は十万円前後、あるいはそれ以上になることが想定されます。この返済を最後まで完遂するためには、緻密なキャッシュフローの管理と、将来の不確実性に備えたリスクヘッジが欠かせません。まず第一に、金利変動リスクへの対策です。現在は超低金利時代と言われていますが、十五年、二十年という長期スパンで見れば金利が上昇する可能性は十分にあります。変動金利を選ぶ場合は、金利が上がった際に繰り上げ返済ができるよう、生活防衛資金を別途蓄えておくことが重要です。一方で、将来の返済額を確定させて安心を得たいのであれば、全期間固定金利を選び、多少金利が高くても予算を固定化する勇気も必要です。第二に、団体信用生命保険(団信)の内容を吟味することです。二千万の債務がある状態で家主に万が一のことがあった場合、残された家族にローンが残ることは避けなければなりません。特約でガン診断や三大疾病時の返済免除が付いているプランを選ぶことで、リフォームローン自体が一種の生命保険の役割を果たすようになります。第三に、定年退職時の残債をゼロにするという目標設定です。老後の年金生活の中で十万円単位のローン返済が続くことは、生活の質を著しく低下させます。教育資金や老後資金とのバランスを見ながら、余裕があるときには一万でも二万でも繰り上げ返済を行い、返済期間を短縮する習慣をつけることが大切です。また、リフォームによって家の価値が上がったのであれば、万が一返済が困難になった際に売却や住み替えができる出口戦略も持っておくべきです。二千万のリフォームローンは、人生における大きな覚悟を伴いますが、それは同時に理想の住まいを手に入れ、家族を守るという決意の表れでもあります。毎月の返済を「自分たちが快適に過ごすための利用料」として前向きに捉え、家計をスリム化して返済をルーチン化していくこと。リフォームが終わった瞬間がゴールではなく、そこから始まる長い返済の旅を家族で楽しみながら歩んでいくために、最初の返済計画にこそ、最大限の情熱を注いでください。
二千万のリフォームローンを完済するための無理のない返済計画