家族構成の変化に伴い、必要となる部屋の数は変わっていくものですが、建築時に将来を完璧に見通すことは困難です。今回ご紹介するのは、一つの大きな子供部屋を、二人の子供のために独立した個室へと分けるため、DIYで間仕切り壁を設置したある家族の事例です。このプロジェクトの最大の特徴は、将来子供たちが独立した際に、元の広々とした空間に戻せるよう、建物本体を傷つけない工法を採用したことにあります。使用されたのは、突っ張り式の金物と二バイ四材を組み合わせた独自のフレーム構造です。まず、天井と床の間に四本の柱を等間隔に立て、その柱を横桟で繋ぐことで壁の骨組みを作りました。この段階で、子供たちのプライバシーを確保しつつも、完全に光を遮らないよう、壁の上部にポリカーボネート製の半透明パネルをはめ込む工夫がなされました。壁の下半分には、厚さ十二ミリの合板を貼り付け、その表面に子供たち自身が選んだ明るいブルーとイエローの壁紙をそれぞれ反対側の面から貼ることで、二つの異なる個性が同居する空間を作り上げました。この間仕切り壁は、単なる仕切りとしての機能だけでなく、合板をベースにしたことで、壁にフックを取り付けてカバンを掛けたり、お気に入りの写真を飾ったりといった収納や装飾の機能も持たせることができました。施工にかかった期間は週末の二日間、費用もプロに依頼する数分の一で済みました。作業に参加した子供たちは、自分の部屋が形作られていく様子を目の当たりにし、完成後には自分の手で壁紙の気泡を抜くなど、空間づくりに主体的に関わりました。その結果、自分たちの部屋を大切に使うという意識が芽生え、自立心も育まれているようです。建物の構造を変えるような本格的な工事ではなく、家族で知恵を出し合い、現在のニーズにぴったりと合わせた可動式の壁を作る。このようなDIYリフォームは、単なる住居の修繕を超えて、家族の歴史を刻む大切なイベントとなりました。変化し続ける生活に柔軟に対応できる住まいのあり方を、この事例は示唆しています。
子供の成長に合わせて間仕切り壁を自作した家族のリフォーム事例研究