壁紙DIYの成功は下地処理から!
壁紙DIYの仕上がりの美しさは、「下地処理」にかかっていると言っても過言ではありません。壁紙を貼る前の壁の状態が悪いと、どんなに丁寧に貼ってもシワや浮き、剥がれの原因となってしまいます。今回は、壁紙DIYにおける下地処理の重要性と具体的な方法について解説します。まず、既存の壁紙が貼られている場合は、それを「剥がす」ことから始めます。古い壁紙がしっかり密着している場合は、霧吹きなどで湿らせてからスクレーパーなどで剥がすと比較的きれいに剥がせます。剥がしにくい場合は、壁紙剥がし用の専用洗剤を使うのも効果的です。下地の表面に凸凹や穴がある場合は、「パテ」を使って平らに補修します。画鋲の穴や小さな傷であれば、ホームセンターで手に入る壁紙用パテで簡単に埋めることができます。パテが乾いたら、サンドペーパーで表面を滑らかになるまで研磨しましょう。古い壁紙の裏紙が残っている場合や、壁の表面がザラザラしている場合は、「シーラー」を塗布して表面を均一にし、壁紙の密着性を高めます。シーラーは、壁紙ののりが下地に吸い込まれるのを防ぎ、壁紙がしっかりと張り付くための下準備となります。特に、古い砂壁や土壁の上に壁紙を貼る場合は、シーラー処理が必須です。また、カビが発生している箇所があれば、専用のカビ除去剤で完全に除去し、乾燥させてから壁紙を貼るようにしましょう。カビの上から壁紙を貼ると、すぐに再発してしまう可能性があります。下地処理は手間がかかる作業ですが、これを怠ると後悔することになります。手間を惜しまず丁寧な下地処理を行うことで、壁紙DIYの仕上がりが格段に向上し、長持ちする美しい壁面を実現できます。