壁紙のひび割れ補修をDIYで行う際、ひび割れの種類に応じて適切な補修材を選ぶことが重要です。間違った補修材を選ぶと、うまく直らなかったり、すぐに再発したりする原因になります。今回は、ひび割れの種類別に最適なDIY補修材の選び方について解説します。まず「細くて浅いひび割れや継ぎ目の開き」の場合。このような小さなひび割れには、「アクリル系コーキング剤」が最適です。水性で扱いやすく、乾燥後も多少の伸縮性があるため、建物の微細な動きに追随してひび割れの再発を防ぎやすいのが特徴です。チューブタイプやガンタイプがあり、壁紙の色に近い白色やアイボリーを選ぶと良いでしょう。乾燥後は上から塗装も可能です。次に「比較的大きく、下地の凹凸を伴うひび割れ」の場合。この場合は、「壁紙用パテ」を使用します。パテは乾燥すると硬くなり、下地の凹凸を埋めて平らにするのに適しています。粉末タイプと練り済みタイプがあり、練り済みタイプの方がDIY初心者には扱いやすいでしょう。パテで下地をしっかり補修し、研磨することで、その上から貼る壁紙や塗装の仕上がりが格段に向上します。また、パテと併用して「壁紙補修テープ」を使う方法もあります。これは、ひび割れの上に貼ることで、ひび割れの広がりを防ぎ、その上からパテや壁紙を貼る際の下地として使用します。特に、ひび割れが頻繁に発生する箇所や、動きが大きい箇所に有効です。その他、部分的に壁紙が剥がれてしまった箇所には、「壁紙用接着剤」も必要です。剥がれた部分の裏側に接着剤を塗布し、しっかりと押し付けて圧着することで補修します。この際、接着剤のつけすぎに注意し、はみ出た接着剤はすぐに拭き取りましょう。ひび割れの種類と状態を正確に判断し、それに合った補修材を選ぶことが、壁紙DIY補修成功の鍵となります。